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米国特許商標庁(USPTO)による庁費改定

2025/2/3

弁理士 王 稔豊盛

 米国特許商標庁(USPTO)は、継続審査請求(RCE)の手数料を大幅に引き上げました。具体的には、1回目のRCE費用を1,500ドル、2回目以降のRCE費用を2,860ドルに値上げしました(37 CFR 1.114)。RCE費用の値上げは、一部の出願人がRCEを繰り返し請求することで、審査遅延を引き起こしていたことを解消することを目的としています。

 しかしながら、この料金改定は、米国で特許権の取得を図る出願人にとって大きな負担となる可能性があります。従って、米国での特許戦略の再検討を図る他、早い段階で担当審査官の傾向を分析し、RCEの回数を極力抑えることが求められます。即ち、早期権利化を実現すべく、出願人側(米国代理人)が積極的なアプローチをとる必要があります。この点につき、弊所が懇意にしている米国代理人からは以下のようなアドバイスを頂戴しております。

(1)担当審査官に案件が振り分けられたことを確認した時点で同審査官に連絡をとる。好ましくは、審査に着手する前に、案件(出願)に係る発明の技術説明を簡単に行う機会をもらう。

(2)担当審査官の査定率を事前に把握する。特に、審査官面談の有無による査定率の変動を把握し、正式な審査官面談以外でも積極的に(Proactively)担当審査官と密なコミュニケーションを図ろうとする努力をする。

 このような積極的なアプローチをとることで、早期の権利化を図ることができ、RCE回数の低減のみならず、出願手続き全体の費用を抑えることが期待できます。

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